日本大百科全書(ニッポニカ) 「パッチェン」の意味・わかりやすい解説 パッチェンぱっちぇんKenneth Patchen(1911―1972) アメリカの詩人。オハイオ州生まれ。『私たちがここで一緒だった時』(1957)のほか多くの詩集があり、闘病生活のさなか晩年まで執筆を続けた。反ヨーロッパ的な詩風が特徴で、ホイットマンやカール・サンドバーグの系譜に位置づけることができる。彼の用いる語句は、意識的にホイットマンの「野蛮な叫び」を踏襲していて、主題も伝統的アメリカ人の生活からとられている。[徳永暢三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例