パパンの蒸気機関(読み)パパンのじょうききかん(その他表記)steam engine of Papin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パパンの蒸気機関」の意味・わかりやすい解説

パパンの蒸気機関
パパンのじょうききかん
steam engine of Papin

フランス物理学者,発明家であった D.パパンが 1690年に提案した最初の大気圧蒸気機関。少量の水の入ったシリンダを直接加熱冷却することにより,蒸気を発生させ,あるいはこれを凝縮させることによりピストンを上下させるもので,ピストンが1往復する時間が長すぎて実用されなかったが,ニューコメンの蒸気機関への足掛りとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android