大学事典 「パラツキー大学」の解説
パラツキー大学[チェコ]
パラツキーだいがく
チェコのモラヴィア北部のオロモウツ市にあり,正式名は国立パラツキー大学(チェコ)。1569年(1573年とも)に設立されたチェコで2番目に古い大学で,歴史学者で政治家のフランティシェク・パラツキーの名を冠する。当初,医学部のない総合大学として出発したが,1778年に医学部が設立されると,遺伝学者メンデルを輩出した大学として当時のヨーロッパの医学大学として主要な地位を占めた。1957年から医学系大学に特化され,東欧圏の医学大学として有名になり,社会主義諸国から多くの学生を集めた。1990年以後の体制転換以降は閉鎖されていた神学部なども復活し,現在は医学・自然科学・哲学・教育・神学・体育・法学・保健の8学部を有する。国際交流も盛んで,1993年に日本学科が創設された。2017年現在の学生数2万4000人。
著者: 加藤一夫
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報