パルツィファル(その他表記)Parzival

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パルツィファル」の意味・わかりやすい解説

パルツィファル
Parzival

中世ドイツの詩人ウォルフラム・フォン・エシェンバハ叙事詩。 1200~10年頃の作。 16巻,2万 5000行に及ぶ大作。フランスのクレチアン・ド・トロアの『ペルスバル』をもとに,アーサー王伝説とキリスト教的な聖杯伝説を結合したもの。母と暮していたパルツィファルが遍歴の旅に上り,放浪の末,懐疑を振払い信仰を取戻して聖杯城の城主となるまでを語る。教養小説のはるかな先駆をなす傑作

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 トロア

世界大百科事典(旧版)内のパルツィファルの言及

【パルチファル】より

…ドイツ中世の宮廷叙事詩。正しくは《パルツィファル》。ウォルフラム(エッシェンバハの)の代表作。…

※「パルツィファル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む