パルナッソス山(読み)ぱるなっそすさん(その他表記)Parnassós

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パルナッソス山」の意味・わかりやすい解説

パルナッソス山
ぱるなっそすさん
Parnassós

ギリシア中部、ピンドス山脈中、コリント湾の北に位置する石灰岩質の山塊。フォキス、フティオティス、ボイオティア各県の境を北西から南東に走る。最高峰北方の山頂リアクラLiakura山(標高2457メートル)。古代にはアポロ神、ミューズ女神に捧(ささ)げられた聖山であった。南麓(なんろく)にはデルフォイがあるほか、ニンフやパンが住むといわれるコリシアの鍾乳洞(しょうにゅうどう)、ローマ時代に詩人霊感の源とされたカスタリアの泉など聖所が多い。

[真下とも子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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