パロマー山天文台(読み)パロマーサンテンモンダイ

デジタル大辞泉 「パロマー山天文台」の意味・読み・例文・類語

パロマーさん‐てんもんだい【パロマー山天文台】

Palomar米国カリフォルニア州サンディエゴ郊外のパロマー山にある天文台。口径508センチの反射望遠鏡がある。パロマー天文台。→ウィルソン山天文台

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百科事典マイペディア 「パロマー山天文台」の意味・わかりやすい解説

パロマー山天文台【パロマーさんてんもんだい】

米国,カリフォルニア州パロマー山の頂上近くにある天文台。ロックフェラー財団寄付によって建設。1948年には世界最大の200インチ(508cm)反射望遠鏡(ヘール望遠鏡)を備え,宇宙探索の最前線に立つ。ウィルソン山天文台とともにカリフォルニア工科大学に所属,ウィルソン山・パロマー山天文台と総称していたが,1970年,ウィルソン山天文台初代台長でパロマー山天文台の建設に功績のあったG.E.ヘールを記念しヘール天文台と改称した。

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世界大百科事典(旧版)内のパロマー山天文台の言及

【天文台】より


[アメリカの天文台]
 アメリカでもっとも古い天文台は,東海岸のハーバード天文台とワシントンにある海軍天文台で,ともに1832年の創設である。しかし大望遠鏡群は西部に集まっており,パロマー山天文台(1928年創設,現在はウィルソン山天文台を含めてヘール天文台という)の5mと2.5mの反射,1.2mのシュミット,キット・ピーク天文台(1960年ころ創設)の3.8mと2.1mの反射,リック天文台(1874創設)の3m,マクドナルド天文台(1939創設)の2.7mと2.1mの反射,それにホプキンズ山天文台(1979創設)の有効口径4.5m(1.7m鏡6個の複合系)反射望遠鏡などが,晴天の多い乾燥した西部の天候に恵まれて観測の実績をあげている。 大望遠鏡の国際的団地として,1970年以降急速な発展を見たのが,ハワイ島マウナ・ケア山の標高4200mの山頂である。…

【パロマー[山]】より

…サン・ディエゴの北北東80km,コースト・レーンジズ(海岸山脈)中のクリーブランド国有林に位置し,パロマー州立公園がある。この山にある200インチの反射望遠鏡をもつパロマー山天文台は,ロサンゼルス北郊のウィルソン山天文台とともに天文学者G.E.ヘールが創立した。現在は両者をあわせてヘール天文台と呼ばれている。…

※「パロマー山天文台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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