カリフォルニア工科大学(読み)かりふぉるにあこうかだいがく(英語表記)California Institute of Technology

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カリフォルニア工科大学」の意味・わかりやすい解説

カリフォルニア工科大学
かりふぉるにあこうかだいがく
California Institute of Technology

アメリカ合衆国カリフォルニア州パサディナにある私立大学。1891年にトループ・ポリテクニク・インスティテュートとして設立、1920年から現在の名称でよばれるようになった。略称CIT、通称カルテックCaltechで知られる。東部マサチューセッツ工科大学Massachusetts Institute of Technology(MIT)と並ぶ、合衆国でもっとも権威のある科学技術の専門大学で、教授団の質は高く(2003年までに29人のノーベル賞受賞者がいる)、入学選抜もきわめて厳格である。学部課程の教授対学生比率は1対3という少人数教育を誇り、教員以外にも多数の研究員を擁する。

 教育・研究は、生物学、化学化学工学、技術・応用科学、地学・惑星科学、人文・社会科学、物理学・数学天文学の6部門divisionを中心として構成され、各種の研究教育施設を設けている。2003年現在、全学生数2172人で、うち学部学生数891人。

[喜多村和之]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カリフォルニア工科大学」の意味・わかりやすい解説

カリフォルニア工科大学
カリフォルニアこうかだいがく
California Institute of Technology

アメリカのカリフォルニア州パサディナに 1891年にアモス・G・スループによって設立された私立大学。スループ大学,のちのスループ専門技術大学となり,1920年より現校名となる。もと男子校であったが 1970年以降共学制。創造性豊かな科学者,工学者の養成を目的とする少数精鋭英才教育を施し,世界的な名声を博している。生物,化学・化学工学,工学・応用理学,地質・地球学,物理・数学・天文,人文などの学部および大学院がある。研究施設には,ジェット推進研究所ヘール天文台,グッゲンハイム航空天文台,宇宙線実験所などきわめてすぐれたものがある。教員数約 300名,学生数約 2000名 (1997) 。

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