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反射望遠鏡 はんしゃぼうえんきょうreflecting telescope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

反射望遠鏡
はんしゃぼうえんきょう
reflecting telescope

光学系にレンズを用いた屈折望遠鏡に対して,その対物レンズの代りに凹面反射を用いたもの。凹面反射鏡としてはガラスの放物面鏡にアルミニウムを真空蒸着したものが用いられる。図 (a) のように主反射鏡の前方に平面鏡またはプリズムを置いて直角の方向から観測するようにしたニュートン式,図 (b) のように凸面鏡を置いて焦点距離を長くして,主反射鏡の中央にあけた穴から観測するようにしたカセグレン式などがおもに使われる。天文台の巨大な赤道儀の多くはこの型で,現在世界最大のものは 1976年にソ連 (当時) のゼレンチュクスカヤに完成した 600cm鏡。初歩のアマチュア天文家用には鏡面の手入れがむずかしいこと,筒内気流で像が乱れやすいことなどの欠点があるため有利ではない。

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百科事典マイペディアの解説

反射望遠鏡【はんしゃぼうえんきょう】

対物鏡に凹面反射鏡を用いた望遠鏡。反射光線を接眼部へ導くのに種々の方式がある。凹面鏡はふつうパラボロイド(回転放物面)で,ガラス表面に銀またはアルミニウムをかぶせたもの。
→関連項目望遠鏡

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大辞林 第三版の解説

はんしゃぼうえんきょう【反射望遠鏡】

対物鏡として凹面鏡を用いる望遠鏡。屈折望遠鏡よりも大型のものを作ることが容易で色収差がないため主として天体望遠鏡に用いられる。 → 屈折望遠鏡

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

反射望遠鏡
はんしゃぼうえんきょう

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世界大百科事典内の反射望遠鏡の言及

【天体望遠鏡】より

…対物鏡は天体の実像を作るのが目的だから,収束系すなわち凸レンズまたは凹面鏡が使われる。前者を屈折望遠鏡,後者を反射望遠鏡という。接眼レンズは実像を観察するための拡大鏡であり,天体望遠鏡では対物鏡に比べ焦点距離の短い凸レンズ系である。…

【天文学】より

…恒星世界の研究者として最初に大きな業績をあげたのは天王星の発見者W.ハーシェルである。彼は自製の反射望遠鏡を用い,全天の星を数えるという労力をいとわなかった。恒星を全体として考えるとき,その本来的な明るさは同一であり,見かけの光度はもっぱら地球への距離によって大小が生ずると考え,恒星が空間の中にどのように配置されているかを決定しようとした。…

【望遠鏡】より

…ガリレイ式,ケプラー式のように,レンズを用いた望遠鏡(屈折望遠鏡という)では,色収差を完全になくすことはできない。この欠点を除くために,天体の実像をつくるのに凹面鏡を利用したものが反射望遠鏡である。スコットランドのグレゴリーJames Gregory(1638‐75)が初めて実用的なものを設計した(1663発表)とされている。…

※「反射望遠鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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