パンデクテン法学(読み)パンデクテンほうがく(英語表記)Pandektenrechtslehre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンデクテン法学」の意味・わかりやすい解説

パンデクテン法学
パンデクテンほうがく
Pandektenrechtslehre

19世紀までのローマ法系のドイツ普通法学をいう。パンデクテンとはユスチニアヌス法典 (ローマ法大全) のなか学説彙纂 Digestaの別名で,ローマ法を継受したドイツでは,これをドイツの一般的な私法 (ドイツ普通法) の最大典拠としていたことによる。のちに編纂されたドイツ民法典中核をなす。精緻な概念体系を誇ったが,のちに概念法学との厳しい批判にさらされた。

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