パンド県(読み)パンド(その他表記)Pando

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パンド県」の意味・わかりやすい解説

パンド〔県〕
パンド
Pando

ボリビア北端の県。県都コビハ。高温多雨のアマゾン低地にあり,北と東はブラジル,西はペルー国境を接する。ほぼ全域がアマゾン川右岸支流マデイラ川の流域に属し,マドレデディオス川をはじめとする多数の川が東北流する。熱帯雨林におおわれた未開発地域で,同国で最も人口密度が低い県となっている。主産業は林業で,ゴム,キニーネ,ブラジルナッツ,硬質材などを産する。ほかにイネサトウキビキャッサバ,バナナ,トウモロコシなどの栽培が行われる。交通の便がきわめて悪く,水路が重要な交通路となっていたが,近年北のブラジルを通るアマゾン横断道路から分岐する道路が県都などに通じるようになった。面積6万 3827km2。人口3万 7785 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む