日本大百科全書(ニッポニカ) 「パンヌス」の意味・わかりやすい解説 パンヌスぱんぬすpannus 多数の結膜血管が目の角膜上皮内に侵入した状態をいう。かつてはクラミジア感染によるトラコーマにもっとも多くみられたが、近年は角膜潰瘍(かいよう)やフリクテンなどの角膜表層の炎症や外傷とその回復期など、角膜になんらかの原因となる疾患があるときにみられる。また、コンタクトレンズを長期にわたって装用したときも、角膜の周囲より細い血管が入ってくることがある。コンタクトレンズ装用による角膜の酸素不足の可能性があり、レンズの変更や装用中止の検討が必要になるため、眼科での診察を受けることが望ましい。[中島 章・村上 晶 2024年9月17日][参照項目] | 角膜混濁 | トラコーマ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のパンヌスの言及 【トラコーマ】より …おもに上方の球結膜から角膜に向けて,浅在性血管への侵入が始まる。これをパンヌスpannusと呼ぶ。この時期までは視力の大きな低下はない。… ※「パンヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by