かいよう(読み)カイヨウ

デジタル大辞泉 「かいよう」の意味・読み・例文・類語

かいよう

日本海洋研究開発機構が所有する海洋調査船。昭和60年(1985)、飽和潜水実験ニューシートピア計画の作業船として建造された。半没水型の双胴船であり、自船の位置定点に保持する機能や人工地震波を起こして地殻構造を探査するシステムを搭載。平成2年(1990)以降、海底下の深部構造や海底地形調査を行っている。

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普及版 字通 「かいよう」の読み・字形・画数・意味

養】かいよう(くわいやう)

閉蔵する。唐・元〔~沂国公墓誌銘〕魏の法、切疑忌、將才を以て死する多し。多才、~宜しくるべからず。然れども愼、二十年を下らず、訖(つひ)に無し。

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葉】かいよう(えふ)

かしわの葉。唐・温庭〔商山早行〕詩 山路ち 枳、驛牆にらかなり

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葉】かいよう(えふ)

篆書(てんしよ)の一体。〔書史会要、秦〕小篆の後、別れてと爲る。~曰く、篆。

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陽】かいよう

太陽

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「かいよう」の意味・わかりやすい解説

かいよう

海洋科学技術センター (→海洋研究開発機構 ) 所属の海中作業実験船。 1985年5月完工。正式名称は under water work test vessel"KAIYO"。半没水型双胴船で,主要目は,全長 61.55m,型幅 28.0m,型深さ (上甲板まで) 10.6m,計画喫水 6.3m,総トン数 2849t。長時間の潜水実験,海底地形の精密測定をはじめとする海洋調査等を行なうための装置を備えている。装備内容は,飽和潜水装置 (水中エレベータおよび船上減圧室による構成) ,電波航法装置 (デッカ,ロランC,NNSS,GPS,マイクロ波測位装置のハイブリッド化による) ,音響測位装置,自動船位保持装置,マルチナロービーム音響測深装置,コンピュータ (μVAX) など。またシーリフトクレーン (13t) ,船尾Aフレームクレーン (22t) なども装備している。

かいよう

川崎重工業オランダから技術を導入して 1969年に完成した海上作業台。長さ 53mの足を4本もち,これが長さ 42m,幅 24mの台を支え,水深 30mまでの海で杭打ちや築港,ボーリングなどの作業に使われている。潮流4ノットなら,波高 5.5m,風速 60mまで設置可能。特に大陸棚の部分で石油を開発したり,海底に構築物を造るときなどの作業基地として役立つ。

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世界大百科事典(旧版)内のかいようの言及

【潜水】より

…さらに潜水シミュレーター実験としては,79年に水深300m相当の実験を同センター内で行い,世界では初めての300m滞在14日間という長期記録を達成した。実海域における水深300mの活動実験は,海中作業実験船〈かいよう〉の完成(1985)をまって計画,実施された。
[潜水の生理学]
 水面下での人間の活動における健康問題を取り扱う医学の領域を潜水医学という。…

※「かいよう」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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