パヴィア大学(読み)パヴィアだいがく

大学事典 「パヴィア大学」の解説

パヴィア大学[イタリア]
パヴィアだいがく

北イタリアのパヴィアにある国立総合大学。パヴィアには9世紀から著名な修辞学法学の学校が存在していたが,大学は1361年にミラノのガレアッツォ2世が皇帝カール4世より設立認可を得て創設された。その後1389年には教皇の設立教書も獲得したが,98年にピアチェンツァに大学の大部分が移されて衰退。1412年に再興されてミラノ公国の大学として繁栄した。数学者で医者のジェロラモ・カルダーノ,G.などが学んだことでも知られ,法学と医学研究の中心の一つとなった。しかし,1525年以降のスペイン支配下において再び低迷し,18世紀後半のオーストリア支配ではマリア・テレジアやヨゼフ2世の啓蒙政策によって再生し,19世紀にかけて著名な医学者や数学者を輩出した。現在,エラスムス・プログラムにも積極的に参加するなど,活発な教育活動を展開している。2011年には18学科,正教授291人,准教授277人,研究員413人,2015/16年の登録学生数約2万1500人。
著者: 児玉善仁

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android