パーソナルハンディホンシステム(その他表記)personal handyphone system

デジタル大辞泉 の解説

パーソナルハンディホン‐システム(personal handyphone system)

ピーエッチエス(PHS)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

パーソナル・ハンディホン・システム
personal handyphone system

携帯電話システムの一つ。PHSと略される。基地局電波を中継する範囲を数百m程度に狭くし電波を低出力に抑えているため,基地局を小型化できコストも安価である。1台で使う周波数帯域は携帯電話よりも広く情報量を多くできるため,音質も良くデータ通信にも向く。低出力のため端末機も小型・軽量にでき電池も長時間もつうえ,ほかの電気製品との干渉が少ないために,医療施設などで使われることも多い。基地局範囲が狭いため移動しながらの通話で基地のチャンネル切り替え(ハンドオーバー)が頻繁になり,通信が途切れやすくなる可能性がある。1995年にサービスを開始し,簡易で廉価な点で人気が出たが,携帯電話の料金値下げやサービスの多機能化により価格面でのメリットが薄れ加入者数が減少,提供業者が少なくなってきたため,データ通信に重点が移った。

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