ヒアキントス(読み)ひあきんとす(その他表記)Hyakinthos

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒアキントス」の意味・わかりやすい解説

ヒアキントス
ひあきんとす
Hyakinthos

ギリシア神話でアポロンに愛された美少年。スパルタに近いアミクライで生まれた。ある日、アポロンと2人で円盤投げに興じていると、アポロンの投げた円盤がヒアキントスの額に当たって彼は死ぬ。一説には、ヒアキントスに片思いの西風の神ゼフィロスが、嫉妬(しっと)のあまり彼を目がけて風で円盤を吹き付けたという。彼が死ぬと、流れ出た血からはヒヤシンスの花(正しくはアヤメ科の花であろう)が咲き、その花弁にはAI AI(「ああ、悲しいかな」の意)とかY(名前の頭文字)の文字が記されていたという。ヒアキントスの名は、ギリシア先住民族系のもので、彼はおそらく死んで蘇生(そせい)する穀物の神であり、のちにアポロンによってその祭祀(さいし)が奪われたものと想像される。アミクライ地方では古くから「ヒアキンティア」という祭礼があったが、当時すでにアポロンのための祭儀となっていたのは、このような事情による。

[伊藤照夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

1 イソオウギガニ科のカニ。浅海にすみ、甲は丸みのある四角形で、甲幅13センチくらい。全体に黄褐色。甲の縁と脚に太いとげが多数ある。本州中部以南に産し、食用。2 ズワイガニの別名。鳥取・島根地方でいう...

松葉蟹の用語解説を読む