普及版 字通 の解説

11画
[字訓] ひめがき・ものみべい
[説文解字]

[甲骨文]

[字形] 形声
声符は
(卑)(ひ)。
に卑小の意がある。〔説文〕十四下に「
上の女牆(ひめがき)なり」とあり、また俾倪(へいげい)ともいうとする。重文として録する籀文(ちゆうぶん)の字形は、金文と同じく城郭の象に従っており、城上のひめがきをいう字である。
(ふ)はもと神梯の象であるから、本来は聖域に設けられたものであろうが、のちそれを城上にも移したものであるらしく、〔墨子、号令〕などにその制をしるしている。
は土塀の類をいう。[訓義]
1. ひめがき、城上のひめがき。
2. ものみべい。
3. 裨(ひ)と通じ、ます、くわえる、たすける。
[古辞書の訓]
〔
立〕
カキ[語系]
・
bieは同声。
は聖域の
牆(ようしよう)、
は土垣、郭に従うものは城上の女牆(ひめがき)。みな字形に区別がある。[熟語]
隍▶・
▶[下接語]
守
・城
・増
・登
・文
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

