普及版 字通 の解説

13画
[字訓] みたまや・とざす・かくす
[説文解字]

[字形] 形声
声符は必(ひつ)。〔説文〕十二上に「門を閉(とざ)すなり」とあり、閉ざして秘する意とする。
宮は魯の寝
の名で、〔詩、魯頌、
宮〕はその
歌。周の始祖后稷を祀り、郊
(こうばい)の神とされる。必は鉞(まさかり)の
(ひつ)部の形。
(ふく)・密・謐(ひつ)のように、神
に聖器として用いる儀礼があり、
宮の名もそのような秘儀と関係があるかもしれない。[訓義]
1. みたまや、魯の
。2. とざす、とじる、かくす。
3. とどまる、やむ、おわる。
4.
(ひ)と通じ、つつしむ。[古辞書の訓]
〔名義抄〕
トヅ・ツツシム・ムカシ 〔字鏡〕
フカシ・トドム・ヒロシ・ヒラク・ツツシム・マレラナリ・カクス・トル[語系]
pietは閉pyetと声近く、閉は聖木の象である才に従い、聖器を以てとざす意がある。
・密・謐mietも必を用いる呪儀。密は
と火に従う形で、火を以て必を聖化する秘儀をいう。
piuetは
と声義近く、「慎む」と訓する字である。[熟語]
宮▶・
寝▶・
匿▶・
▶[下接語]
隠
・永
・宮
・自
・清
・潜
・幽
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

