精選版 日本国語大辞典 「ひひ」の意味・読み・例文・類語
ひひ
〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① 禽獣類の鳴き声を表わす語。
※播磨風土記(715頃)賀古郡「一つの鹿、此の丘に走り登りて鳴きき。其の声は比々といひき」
② 笛の音を表わす語。
※名語記(1275)六「ふゑの音のひひときこゆる」
③ 矢、風などが速く動く音を表わす語。
※清原国賢書写本荘子抄(1530)一「かぶら矢いればひひと鳴てとをるやうなぞ」
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉七「唯〈略〉嘻々(ヒヒ)と笑ってばかり居た」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報