ヒュプシピュレ(その他表記)Hypsipylē

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒュプシピュレ」の意味・わかりやすい解説

ヒュプシピュレ
Hypsipylē

ギリシア神話の女性。レムノス島の王トアス (ディオニュソスの息子) の娘。レムノス島の女たちは,アフロディテの罰で悪臭にとりつかれた彼女たちを嫌って浮気をした同島の男たちを皆殺しにしたが,彼女だけは父親を救い,逃した。のち彼女は同島の女王となり,アルゴ船の乗組員たちが寄航したとき,イアソンとの間に2人の息子を生んだ。のち父を逃したことが発覚し,国外に逃げる途中海賊に捕えられ,ネメア王リュクルゴスに奴隷として売られたが,やがて2人の子ともども無事レムノスに戻ることができたとされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む