普及版 字通 「ビ・かすか」の読み・字形・画数・意味

10画
[字訓] かすか
[説文解字]

[甲骨文]

[金文]

[字形] 会意
(び)+攴(ぼく)。
は長髪の人の形で巫女。攴はこれを殴(う)つ形。〔説文〕八上に「妙なり」と微妙の意とし、「人に從ひ、攴に從ふ。豈(がい)の省聲なり」とするが、豈とは関係がない。
の上部は巫女の端坐する姿である
(たん)、長髪の長老を殴つ共感呪術である
(徴)の従うところと似ている。ゆえに
は長髪の巫女を殴つ形。敵方の巫女や呪術者をとらえてこれを殴ち、共感呪術的にその呪力を微(な)くすることを
(微)、懲(こ)らしめることを
という。したがって
は
の初文。その呪儀を行路において行うことを
という。[訓義]
1. なくす、よわめる。
2. かすか。
[声系]
〔説文〕に
声あるいは
の省声として、
・
・
・
・黴・
など八字を収める。
・
(び)・黴(ばい)には微小幽隠の意がある。
・
(き)は声異なり、
(そう)や糸は呪飾を加えた形とみるべく、したがって会意字である。出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

