日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビハール人」の意味・わかりやすい解説 ビハール人びはーるじんBihari インドのビハール州の住民のうち、インド・アーリア語系のビハール語を話す人々の総称。ビハール語は、北部と東部のマイティリ方言、中部のマガヒ方言、西部のボイプリ方言に分けられる。ビハール人の大多数はヒンドゥー教徒で、ごく一部がイスラム教徒である。主産業は稲作を中心とした農業であるが、近年はさまざまな近代産業に従事する者が多い。しかし、ほかのヒンドゥー社会と同様、多数のカーストに分かれ、それぞれが特定の職業と結び付いている。[板橋作美] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例