ビハール人(読み)びはーるじん(その他表記)Bihari

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビハール人」の意味・わかりやすい解説

ビハール人
びはーるじん
Bihari

インドビハール州住民のうち、インド・アーリア語系のビハール語を話す人々の総称。ビハール語は、北部東部のマイティリ方言、中部のマガヒ方言、西部のボイプリ方言に分けられる。ビハール人の大多数はヒンドゥー教徒で、ごく一部がイスラム教徒である。主産業は稲作を中心とした農業であるが、近年はさまざまな近代産業に従事する者が多い。しかし、ほかのヒンドゥー社会と同様、多数のカーストに分かれ、それぞれが特定の職業と結び付いている。

[板橋作美]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android