ビビエナ家(読み)ビビエナけ(その他表記)Bibbienas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビビエナ家」の意味・わかりやすい解説

ビビエナ家
ビビエナけ
Bibbienas

フィレンツェの建築家一族。バロック演劇の発展に大きな役割を果たした。透視図法の効果を用いて舞台に奥行と広がりを与えることに成功,ヨーロッパ各地で劇場建築や舞台装置に活躍した。
(1) フェルディナンド  Ferdinando   1657~1743 
画家,建築家で,初めパルマで活動し,1708年以降,ウィーンの宮廷で活躍。
(2) フランチェスコ  Francesco   1659~1739 
フェルディナンドの弟。ベロナ,ローマ,ナンシー,ウィーンで活動した。
(3) ジュゼッペ  Giuseppe   1696~1757 
フェルディナンドの息子。ベネチアプラハ,ウィーン,ドレスデン,ミュンヘンバイロイトの各劇場の装飾家として知られた。
(4) アントニオ  Antonio   1700~1774 
ジュゼッペの弟。ボローニャテアトロ・コミュナーレの設計者。
(5) カルロ  Carlo   1728~1787 
ジュゼッペの息子。舞台装置家として有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android