ビリヤエレン石(読み)ビリヤエレンせき

最新 地学事典 「ビリヤエレン石」の解説

ビリヤエレンせき
ビリヤエレン石

villyaellenite

化学組成MnMn2Ca2(AsO42(HAs O42・4H2Oの鉱物単斜晶系,空間群C2/c,格子定数a1.8055nm, b0.950, c0.999, β96.94°,単位格子中に4分子含む。かつてビリヤエレン石の理想化学式としていたCaがなくMnばかりのものは,ミゲルロメロ石(miguelromeroite, Mn Mn2Mn2(AsO42(HAsO42・4H2O)として別種扱いとなった。したがって本鉱はミゲルロメロ石とサンフェルダイト(sainfeldite, Ca5(AsO42(HAsO42・4H2O)との秩序型中間組成のものという認識になった。ミゲルロメロ石のAsをPで置換したものが同構造のウロー石(hureaulite)でこれらはウロー石族を形成する。柱状結晶の放射状集合。無~明ピンク~黄~橙ピンク色,ガラス光沢。劈開{100}良好,硬度~4,比重3.20。薄片ではほぼ無~淡橙ピンク色,屈折率α1.660〜1.713,β1.670〜1.723, γ1.676〜1.729, 2V(-)70~76°。フランスのSainte-Marie aux MinesやメキシコのMapimiでは含砒素鉱床の酸化帯産出名称スイスのジュネーブ自然史博物館館長Villy Aellenにちなむ。なお,福島県いわき市御斎所鉱山,チリVesta Negra鉱山,米国ニュージャージー州スターリングヒルのものは最初ビリヤエレン石として記載されたが,現在ではいずれもミゲルロメロ石とされる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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