最新 地学事典 「ビリングッチアイト」の解説
ビリングッチアイト
biringuccite
化学組成Na2B5O8(OH)・H2Oの鉱物。単斜晶系,空間群P21/c, 格子定数a1.1198nm, b0.6561, c2.0761, β93.89°, 単位格子中8分子含む。六面体の断面をもつ葉片状ないし針状結晶。無色,半透明。劈開{001}・{100}に良好。硬度不明,比重2.32。薄片では無色,屈折率α1.496, β1.539, γ1.557, 2V(-)63°~65°。イタリア,トスカニー地方の地熱地帯のボーリングコアから,ナシナイト(nasinite, Na2B5O8(OH)・2H2O)などのホウ酸塩鉱物や硫酸塩鉱物などと混じって産した。最初はhoeferiteの名前が使われたが,他鉱物との混同を避けるために変更。名称は,イタリア人の冶金化学者V.Biringuccio(1480~1539)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

