ビルジキール(その他表記)bilge-keel; bilge piece

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビルジキール」の意味・わかりやすい解説

ビルジキール
bilge-keel; bilge piece

船の横揺れを抑制するため,船底の両側の湾曲部にひれ状に長く前後に突出させて取付ける部材。帆船時代にはなかったが,イギリスの W.フルード (1810~79) が考案し,蒸気船時代になって最も効果的な横揺れ防止法として普及し,現在ではすべての艦船が装備するようになっている。

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世界大百科事典(旧版)内のビルジキールの言及

【スタビライザー】より

…このように,自動車および飛行機にもスタビライザーが装備されているが,単にスタビライザーという場合には船のスタビライザー,すなわちシップスタビライザーを指すことが多い。実際に使われているシップスタビライザーは,いずれも船の横揺れ(ローリング)を軽減する装置で,ビルジキール,減揺タンク,ジャイロスタビライザー,フィンスタビライザーなどがある。このほか,船の縦揺れを減ずる装置も研究されているが,実用には至っていない。…

※「ビルジキール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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