ビルホロドドニストロフスキー(読み)びるほろどどにすとろふすきー(英語表記)Бiлгород‐Днiстровський/Bilhorod-Dnistrovs'kyi

デジタル大辞泉 の解説

ビルホロド‐ドニストロフスキー(Bilhorod-Dnistrovs'kyi/Білгород-Дністровський)

ウクライナ南西部、オデーサ州都市黒海に注ぐドニエストル川下流部に位置する。食品加工業が盛ん。古代ギリシャ時代に植民都市ティラスがあった地とされる。9世紀に築かれ、モルドバ公国時代の15世紀に改築された要塞が残っている。16世紀初頭から1918年まで、および1940年から1941年まではアッケルマンとよばれた。ロシア語名、ベルゴロドドニエストロフスキー

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ビルホロド・ドニストロフスキー
びるほろどどにすとろふすきー
Бiлгород‐Днiстровський/Bilhorod-Dnistrovs'kyi

ウクライナ南西部、オデーサ州の港湾都市。ビルホロド・ドニストロウシキーともいう。ロシア語ではベルゴロド・ドニエストロフスキー。人口5万2000(2001)。黒海に流入するドニステール(ドニエストル)川最下流部の溺(おぼ)れ谷であるドニステール潟西岸にあり、黒海から18キロメートルさかのぼった地点に位置する。オデーサからイズマイル経由ルーマニアに至る黒海湾岸の国際鉄道の一駅が置かれている。乳・肉加工、製粉、水産缶詰、縫製品などの工場と、農・医・教育などの高等専門学校および郷土館がある。古代ギリシアの植民都市ティラTiraを起源とするが、数百年間無住のあと、9世紀にスラブ人の小さな砦(とりで)ベルゴロド(「白い城砦(じょうさい)都市」の意)が建設された。1918年までと1940~1944年にはドイツ風にアッケルマンАккерманと称した。

渡辺一夫

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