ベルゴロド(読み)べるごろど(英語表記)Белгород/Belgorod

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベルゴロド」の意味・わかりやすい解説

ベルゴロド
べるごろど
Белгород/Belgorod

ロシア連邦西部、ベルゴロド州の州都。北ドネツ川の河岸にあり、同州の行政、経済、交通の中心地となっている。人口33万9100(1999)、36万9815(2012推計)。13世紀から知られ、1593年要塞(ようさい)が建設され、17世紀にはクリミア・タタール人の攻撃に対するロシア南方の重要な軍事拠点であった。また、ウクライナ・クリミアとロシアとを結ぶ商業中心地でもあったが、18世紀にはロシア南部の重要な行政都市となった。工業はロシア革命(1917)後に発達し、地元の資源(チョーク、砂、セメント)を利用する建設資材工業、農産物加工(野菜・果物缶詰)、ボイラー製造などが行われる。建設資材製造技術大学、教育大学、郷土博物館、人形劇場などがある。モスクワとハリコフ(現、ウクライナのハルキウ)を結ぶ交通の要地で、鉄道分岐点。

[中村泰三]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルゴロド」の意味・わかりやすい解説

ベルゴロド
Belgorod

ロシア西部,ベルゴロド州の州都。ハリコフ (ウクライナ) の北北東約 70kmにあり,ドネツ川上流部にのぞむ。 1593年要塞として建設され,17世紀南のクリミア・タタールに対するロシアの防衛線の重要な拠点となり,18世紀末まで軍事・行政上の重要性をもっていた。ロシア革命後工業が発達し,食品 (果実・野菜缶詰) ,建設資材 (チョーク,スレート) ,ボイラなどの工業も興された。教育大学,建設資材製造技術大学,郷土博物館がある。近郊にチョークの大採掘場があり,「白い城 (町) 」を意味する市名はこれに由来する。モスクワとハリコフを結ぶ鉄道,ハイウェーが通る。人口 35万6426(2010)。

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