改訂新版 世界大百科事典 「ビールムギ」の意味・わかりやすい解説
ビールムギ
Hordeum distichum L.
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ビールの醸造原料とするオオムギ。日本では二条オオムギがビール醸造専用品種として栽培されるので、二条オオムギの別名となっている。
[編集部]
…イネ科の越年草で,生産量がコムギ,イネ,トウモロコシに次ぐ世界第4位の穀物である。六条オオムギHordeum vulgare L.と二条オオムギH.distichum L.に大別される。
[形状]
茎は中空で直立し,高さ約1mになる。茎葉はコムギによく似ているが,葉はやや短くて堅い。4~5月ごろ,茎頂から穂を出す。穂の各節に三つずつ並んで小穂がつき(イラスト),それらが互生するので,穂には粒が縦に6列に並ぶ。…
…麦芽を主原料として醸造した,炭酸ガスを含むアルコール飲料で,ホップに由来する苦みを有し,持続性の泡を生ずる特徴がある。世界中で最も多く消費されている酒で,世界の1992年の製造量は1億1470万klであった。
【ビールの種類】
ビールは製造に使用する酵母によって,上面発酵ビールと下面発酵ビールに2大別される(表1)。このほか,色,発酵前の麦汁濃度,製造法,使用原料などによっても分けられる。上面発酵ビールに使用する酵母は,発酵末期に液面に浮上して粘稠(ねんちゆう)性の層となるのに対して,下面発酵ビールに用いる酵母は,逆に末期には凝集して底面に沈む。…
※「ビールムギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」