ピエトロ・ダバノ(読み)ぴえとろだばの(その他表記)Pietro d'Abano

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピエトロ・ダバノ」の意味・わかりやすい解説

ピエトロ・ダバノ
ぴえとろだばの
Pietro d'Abano
(1257―1315)

イタリアのアバノ生まれの医学者、哲学者パドバ最初教育を受け、コンスタンティノープル(現、イスタンブール)などに滞在したのち、1300年ころパリ大学に通い、第二のアリストテレス名声を得て、同大学で教えた。主著『種々なる哲学者および特に医学者の調停者』はそのころの著作である。1307年パドバに戻り、医学や哲学を教え、異端の目でみられた。占星術に強い興味を示していた。

[大谷啓治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android