ピエールトロワグロ(その他表記)Pierre Emile René Troisgros

現代外国人名録2016 「ピエールトロワグロ」の解説

ピエール トロワグロ
Pierre Emile René Troisgros

職業・肩書
料理人

国籍
フランス

生年月日
1928年9月3日

出生地
シャロン・シュール・ソーヌ

勲章褒章
レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章〔1987年〕

経歴
両親は小さなホテルとカフェを経営。パリに出て“リュカ・カルトン”で伝統的なフランス料理を学び、フェルナン・ポアンに師事、さらに“マキシム”で修業を積んだ。故郷に戻り、兄のジャンと共に家業を継ぐ。1955年ミシュランのレストラン・ガイドで一つ星を獲得。’65年二つ星、’68年三つ星に昇格。以来、自分達が作り上げた伝統の味を守り続け、長年に渡って受賞を続ける。’67年マキシム銀座店初代料理長として来日、日本におけるフランス料理の礎を築いた。世界中のフランス料理店のメニューに載る“ソーモン・オゼイユ”(サケの薄切りすいば風)の考案者としても知られる。’87年シェフとしては初めて、兄弟そろってレジオン・ド・ヌール勲章を受章。兄の死後は息子と共に腕をふるう。親日家。著書に「ロアンヌの料理人たち」がある。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵mini 「ピエールトロワグロ」の解説

ピエール・トロワグロ

フランスの料理家。1928年9月3日、同国中部のシャロン・シュル・ソーヌ生まれ。兄のジャンとともに10代からパリのレストランで修行を積む。その後、リヨン近郊のロアンヌで両親が経営するホテル・レストランを兄弟で継ぎ、料理の腕をふるった。68年にミシュランガイドで初めて三つ星を獲得。以降、83年に兄を亡くしてからも長く三つ星を維持した。67年に東京・銀座のレストランで料理長を務めるなど、日本でのフランス料理の普及にも寄与した。古典的なフランス料理の手法にとらわれず、素材を生かした「ヌーベル・キュイジーヌ(新しい料理)」の先駆けとして国際的に広く知られており、フランス料理の定番である「サーモンのオゼイユ風味」の考案者としても有名。87年にシェフとしては初めて、兄弟そろってレジオン・ドヌール勲章を受章した。2020年9月23日に92歳で死去した。

(2020-10-1)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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