日本大百科全書(ニッポニカ) 「マキシム」の意味・わかりやすい解説
マキシム
まきしむ
Sir Hiram Stevens Maxim
(1840―1916)
アメリカの発明家。メーン州に生まれる。14歳のときから職工となり独学で工学を勉強し、ガス、水道、電気に関する数多くの発明を続け、1881年パリの万国博覧会に出品した電圧調整器でレジオン・ドヌール勲章を受けた。1883年イギリスに渡り機関銃を研究し、1884年に、銃弾を発射するときの反動を利用して遊底を後退させ自動装填(そうてん)・発射ができる連発銃を完成、機関銃Machine gunの名をつけて特許を得た。以後、彼の発明した機関銃は世界中に普及し、近代戦術に革命的な影響を与えた。1900年にイギリスに帰化。1901年機関銃が植民地獲得に大きく貢献したとしてナイトに叙せられた。
[小橋良夫]
[参照項目] |
|