ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピクス」の意味・わかりやすい解説 ピクスPicus ローマの伝説に登場するラチウムの神話的王。サツルヌスの息子で,ラテン人の名祖ラティヌスの祖父にあたり,予言の能力をもっていたが,妻のポモーナ女神またはニンフのカネンスを愛し,魔女キルケの求愛を退けたために,キルケによってラテン語でピクスと呼ばれる「きつつき」に変えられてしまった。しかし彼は鳥になってもなお,未来のこと,特に天気を予言する力をもつと信じられ,畑と家畜の守護者として,農民や牧人に崇拝された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報