化学辞典 第2版 「ピペコリン酸」の解説
ピペコリン酸
ピペコリンサン
pipecolic acid
2-piperidinecarboxylic acid.C6H11NO2(129.16).左旋性の(S)-体はホップ,豆類,大麦などに含まれている.融点260 ℃.-30.6°(水).2-ピペコリンの酸化で得られるラセミ体は,融点270 ℃.pKa1 2.29,pKa2 10.77(20 ℃).ニンヒドリンで青く呈色し,空気中に放置すると赤変し,紫外光で黄色の蛍光を発する.ラットや微生物でリシンの代謝で生成する経路が確認されている.[CAS 3105-95-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報