リシン(英語表記)ricin

翻訳|ricin

共同通信ニュース用語解説 「リシン」の解説

リシン

ひまし油原料にもなるヒマ(トウゴマ)の種子に含まれる猛毒植物性タンパク質致死量は1ミリグラム以下とされ、解毒剤はない。生の種子を大量に食べたり、抽出液を注射したりすると内臓諸器官の出血を起こし死に至るとされ、暗殺に使われた例もある。2003~04年に米ホワイトハウス宛ての郵便物などから相次いで見つかったほか、13年には当時のオバマ米大統領らにリシンが入った郵便物を送りつけた男が訴追された。(共同)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「リシン」の意味・わかりやすい解説

リシン
ricin

トウゴマの種子に含まれるアルブミン一種毒性が強く,生の種子を多量に食べたり,水抽出液を注射したりすると,内臓諸器官に出血を起し,死にいたることもある。致死素因子,血球凝集因子をもった毒素蛋白質である。

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