最新 地学事典 「ピペリジン処理」の解説
ピペリジンしょり
ピペリジン処理
treatment with piperidine
イオン交換性をもつ粘土鉱物(モンモリロナイト,バーミキュライト)をピペリジンで処理して,その判別の一助とする操作。ピペリジンの中に浸し(約30分)水浴上で乾燥し示差熱分析を行うと,約300℃, 450℃, 700℃に発熱ピークを生ずる。この処理で,ピペリジン分子は層間に置換して侵入し,定配列分子層をつくる。第1のピークは,Hの燃焼による。第2のピークは,粒子の縁に吸着した分子の燃焼による。第3のピークは,層間のCの骸体がOHの脱水によって生ずる構造の破壊の開始とともに燃焼を起こすため。この第3のピークは,したがってOHの脱水とともに生ずるが,顕著であるため,ごく少量のモンモリロナイト,バーミキュライトの存在の判定に役立つ。
執筆者:須藤 俊男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

