最新 地学事典 「発熱ピーク」の解説
はつねつピーク
発熱ピーク
exothermic peak
熱分析曲線で発熱に基づいて示されるピーク。一般には空気または酸素などの雰囲気下における酸化熱や,再結晶による結晶化発熱による。可逆的相転移の昇温過程における吸熱は,降温過程では発熱となる。粘土鉱物では一般にOHの脱水後に生ずる再結晶によるものが多い。しかし個々の鉱物についての具体的な事実では,生ずる結晶の種類・量は必ずしも発熱ピークの生ずる温度で一様でなく,発熱ピークの原因については意見がまとまらないことがある。カオリナイトの900~1,000℃の著しい発熱ピークの原因については,ムライト,γ-アルミナの生成,その他が考えられる。
執筆者:須藤 俊男・溝田 忠人
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

