ピペリジン(読み)ぴぺりじんでーたのーと(英語表記)piperidine

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピペリジン」の意味・わかりやすい解説

ピペリジン(データノート)
ぴぺりじんでーたのーと

ピペリジン

 分子式  C5H11N
 分子量  85.2
 融点   -9℃
 沸点   105.6℃
 比重   0.8622(測定温度20℃)
 屈折率  (n)1.4534
 解離定数 6.3×10-12(25℃)


ピペリジン
ぴぺりじん
piperidine

複素環式化合物一つで、環内に窒素原子1個をもつ飽和6員環化合物ピリジン水素化により得られる。アンモニアに似たにおいをもつ無色液体で、水、有機溶媒のいずれにもよく溶ける。強い塩基性を示し、種々の酸と塩を生成する。有機合成医薬品原料として用いられる。有毒である。

[廣田 穰 2015年7月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピペリジン」の意味・わかりやすい解説

ピペリジン
piperidine

化学式 C5H11N 。ヘキサヒドロピリジンに相当する化合物。特異臭のある液体。沸点 106℃。水,アルコール,ベンゼン,クロロホルムに可溶である。

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