ファウストの劫罰(読み)ファウストノゴウバツ

デジタル大辞泉 「ファウストの劫罰」の意味・読み・例文・類語

ファウストのごうばつ〔‐のゴフバツ〕【ファウストの劫罰】

原題、〈フランスLa damnation de Faustベルリオーズ独唱・合唱および管弦楽のための劇的物語。全4部。1845年から1846年にかけて作曲ゲーテの「ファウスト」に基づく。「ハンガリー行進曲」、「妖精の踊り」、「鬼火のメヌエット」の3曲が有名。

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デジタル大辞泉プラス 「ファウストの劫罰」の解説

ファウストの劫罰

フランスの作曲家エクトール・ベルリオーズの独唱・合唱と管弦楽のための劇的物語(1845-1846)。原題《La damnation de Faust》。ゲーテの『ファウスト』に基づく。『ハンガリー行進曲』、『妖精踊り』、『鬼火メヌエット』の3曲が広く知られ、独立して演奏されることも多い。

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世界大百科事典(旧版)内のファウストの劫罰の言及

【ファウスト】より

…(1)ゲーテ以前の民話によるものにシュポーア作曲のオペラ《ファウスト》(1813)があり,1816年プラハで初演された。(2)ゲーテによるもの (a)ベルリオーズが1846年パリのオペラ・コミック劇場で演奏会形式で上演した劇的伝説《ファウストの劫罰(ごうばつ)》(1846)。ゲーテの作品からいくつかのエピソードを結び合わせたもので,比類ない管弦楽技法で幻想的情景をみごとに描いている。…

【ベルリオーズ】より

…この時期を通じて,彼はメンデルスゾーン,ワーグナー,マイヤベーア,リストらの友情と支援を得たのであった。作品としてはオラトリオ《ファウストの劫罰》(1846),同三部作《キリストの幼時》(1854),《テ・デウム》(1855)などが作曲されている。また,56年にはようやく学士院の会員に選出された。…

※「ファウストの劫罰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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