フィブリノペプチド(その他表記)fibrinopeptide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィブリノペプチド」の意味・わかりやすい解説

フィブリノペプチド
fibrinopeptide

フィブリノーゲンフィブリンに変化するにあたって,前者から切取られてくるペプチド断片をフィブリノペプチドという。フィブリノーゲンのα鎖およびβ鎖のN末端から,それぞれフィブリノペプチドAとBが,トロンビン作用によって分離してくる。A鎖,B鎖とも 10~20個ほどのアミノ酸から成るが,切取られたあとは不要なペプチド断片であるため種による変異が比較的大きく,分子レベルでの進化研究の好材料の一つとされて,各種哺乳類,特に偶蹄類の間で詳しい比較がなされた例がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む