最新 地学事典 「フィロナイト」の解説
フィロナイト
phyllonite
粗粒の高度変成岩あるいは火成岩が低温度条件下で変形を受け,フィライト(千枚岩)状の片状岩となったもの。F.Becke(1909)は東アルプスのフィライト状岩石が火成岩起源であることを指摘し,後退変成作用(ダイアフトレシス)を被ったものと考えた。B.Sander(1911)は,phyllite-myloniteについてphylloniteという語を最初に用いた。E.B.Knopf(1931)は,後退変成作用を示す変化が認められる結晶質岩をダイアフトライトと定義する一方,マイロナイト化によって細粒化したフィライト状圧砕岩をフィロナイトとし,両者を区別した。フィロナイトは肉眼上フィライトとの区別が難しいが,鏡下では流動構造(fluxion structure)の存在などにより,識別可能である。泥質ないし珪質変成岩由来のものには,しばしばmica fishが含まれる。
執筆者:小島 丈児・高木 秀雄
参照項目:マイロナイト
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

