フェッラーリ(読み)ふぇっらーり(その他表記)Giuseppe Ferrari

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フェッラーリ」の意味・わかりやすい解説

フェッラーリ
ふぇっらーり
Giuseppe Ferrari
(1811―1876)

イタリア実証主義哲学者、政治家。オーストリア当局から嫌疑を受けて、フランス亡命(1839)、パリ大学で学位を取得し、ストラスブールなどで教える。イタリア王国成立(1861)後、左派系の下院議員となり、ミラノ大学教壇に立った。ビコの研究に専念、『新科学』の歴史主義の実証主義的な解釈を試みている。『イタリア政治学文献講座』はイタリア政治学史の基本的文献として長い間尊重された。

[大谷啓治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android