フキノメイガ(読み)ふきのめいが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フキノメイガ」の意味・わかりやすい解説

フキノメイガ
ふきのめいが / 蕗野螟蛾
[学] Ostrinia scapulalis

昆虫綱鱗翅(りんし)目メイガ科に属するガ。はねの開張25~35ミリ内外。大きさや色彩は非常に変異に富み、赤褐色から黒褐色などさまざまな個体がある。前翅の横脈上に黒褐色短線があって、その内側に黄褐色紋があり、鋸歯(きょし)状の外横線の外側に黄褐色帯がある。アワノメイガと似ているが、雄の中脚脛節(けいせつ)が太いので区別される。日本全土および隣接地域に広く分布する。幼虫フキショウガなどの茎の中に潜って食害するが、アズキササゲなど多くの植物に寄生する。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のフキノメイガの言及

【アワノメイガ】より

…孵化(ふか)した幼虫は,接近した葉と葉の間,穂や茎の間などで生活するが,かなり大きくなると茎,穂,葉柄など固い部分に潜り込んで食害する。幼虫がフキやオナモミの茎に食入するフキノメイガO.scapulalisは,本種とごく近縁。同属のウスジロキノメイガO.latipennisの幼虫は,イタドリの茎に潜り,一部の地方では釣餌として市販されている。…

※「フキノメイガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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