ふく料理(読み)ふくりょうり

百科事典マイペディア 「ふく料理」の意味・わかりやすい解説

ふく料理【ふくりょうり】

日本のフグ水揚げ8割を誇る,山口県下関市の名産品。一般的には〈ふぐ〉であるが,下関ではこれを〈ふく〉と称している。ひれ酒刺身,鍋などで味わえ,中でもとらふぐが極上とされている。内臓や皮に毒をもつ種類もあり,あたれば死ぬことから鉄砲になぞらえて,ふぐのちり鍋を鉄砲のちり鍋,すなわち〈てっちり〉ともいう。なお,ふぐの水揚げは彦島にある南風泊(はえどまり)市場が専門に扱い,袋に手を入れて値段交渉を行う独特の袋せりが行われる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

関連語 山口県下関市

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android