20世紀西洋人名事典 の解説
フランシス・ペイトン ラウス
Francis Peyton Rous
1879.10.5 - 1970.2.16
米国の病理学者。
元・ロックフェラー医学研究所主任研究員。
ボルチモア生まれ。
ジョンズ・ホプキンズ大学(医学)卒。
1906〜08年ミシガン大学の病理学講師、’09年ロックフェラー研究所に属し、終生ここで研究した。’10年移植可能なにわとりの肉腫(ラウス肉腫)を発見。’11年ラウス肉腫ウィルスによってこの肉腫ができることを確認。この肉腫の移植性、肉腫が濾過性因子によって生ずることを報告し、今日の癌ウイルス研究の先駆けになる。ラウス肉腫ウイルス発見の55年後の’66年ノーベル医学生理学賞を受賞。87歳のノーベル賞受賞最高年令者となる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報