フランスの匿名出産

共同通信ニュース用語解説 「フランスの匿名出産」の解説

フランスの匿名出産

さまざまな事情で出産後に身元を明かしたくない女性が、公立私立問わず全ての産科病院匿名のまま、出産できる制度。元は17世紀にキリスト教系の病院で行われていたが、1793年から公的サービスとして病院が担うようになり、1993年に民法で規定された。年間500人前後が利用する。匿名の場合に限らず、妊婦健診や出産費用は無料。匿名出産の子どもは公的機関を通じて養子縁組されるが、産後2カ月間は匿名を撤回し、支援を受けながら自分で育てることも選べる。出自情報は国の専門機関「CNAOP(クナオプ)」が保管する。

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