フリンジ・ベネフィット(読み)ふりんじべねふぃっと(英語表記)fringe benefit

翻訳|fringe benefit

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリンジ・ベネフィット」の意味・わかりやすい解説

フリンジ・ベネフィット
ふりんじべねふぃっと
fringe benefit

アメリカ戦時労働局が第二次世界大戦中に使った「フリンジ・イシューズ」fringe issuesに始まり、休暇手当、福祉施設、公的社会保障を補足するものを意味し、使用者が賃金に付加して労働者に与える賃金以外の給付をいう。付加給付ともいう。戦後、西ヨーロッパ諸国においても広く採用され、わが国でも賃金を補完するものとして取り入れられてきた。労使交渉の対象に組み込まれることも多い。わが国でもっとも一般的なものは、社会保険に関連する給付である。社会保険料の使用者負担分の割増しや、健康保険における家族療養付加金などがこれにあたる。フリンジ・ベネフィットは企業の財政状況を反映するため、企業間格差を増大するとともに、社会保険制度間の格差発生のおもな原因となっている。

[小泉幸之助]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリンジ・ベネフィット」の意味・わかりやすい解説

フリンジ・ベネフィット

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