フリーピストン機関(読み)フリーピストンきかん(その他表記)free piston engine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フリーピストン機関」の意味・わかりやすい解説

フリーピストン機関
フリーピストンきかん
free piston engine

対向ピストン式2サイクルディーゼル機関によって駆動される往復式圧縮機。連接棒クランクを用いずに1対の自由ピストンによって行う。往復運動部分の慣性力の不釣合いがなく,振動が少い。自由ピストン空気圧縮機と自由ピストンガス発生機とに大別される。後者は動力ガスを取出すことを目的とするもので,これとタービンを結合したフリーピストンガスタービンはいわゆるパスカル式ガスタービンとして知られている。現在量産されている例はない。

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世界大百科事典(旧版)内のフリーピストン機関の言及

【内燃機関】より

…すなわち,比容積の小さい,したがって小流量・高圧部の作動ガスの圧縮と膨張を容積形で行わせ,比容積の大きい,したがって大流量の低圧部作動ガスの圧縮と膨張を速度形で行わせ高効率・大出力を得ることをねらったものである。このほかに,ピストンが連接棒やクランク軸の拘束を受けず自由に往復運動して燃焼ガスを発生し,タービンにより出力を得るフリーピストン機関がある。
[種類と特徴]
 内燃機関はさまざまな観点から分類できる。…

※「フリーピストン機関」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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