クランク

デジタル大辞泉 「クランク」の意味・読み・例文・類語

クランク(crank)

ピストンなどの往復運動を回転運動に変える目的で、またはその逆の目的で使われる装置自転車の前ギアとペダルとをつなぐ腕など。
無声映画時代、手動式映画カメラについていた取っ手。また、これを手回しで撮影したことから、映画を撮影すること。
自動車速度を落とさせるため、道路をジグザグにしたり蛇行させたりした部分

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精選版 日本国語大辞典 「クランク」の意味・読み・例文・類語

クランク

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] crank )
  2. ピストンなどの直線的往復運動を、連接する腕を介して、駆動軸の回転運動に変換し、またその逆を行なう装置。形あるいはその連続したもの。クランク軸。〔舶用機械学独案内(1881)〕
  3. ( ━する ) 映画撮影機のハンドル。また、それを回すこと。転じて撮影。〔モダン用語辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「いよいよ明朝よりクランクといふこと」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一三年(1938)一〇月八日)
  4. 一般にの形のものをいう。「クランク形」

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世界大百科事典(旧版)内のクランクの言及

【クランク機構】より

…図1のような,4本の棒(リンクあるいは節と呼ばれる)を結合した装置を四節回転機構というが,リンクaを固定して,リンクbを回転させるとcおよびdは往復運動をする。このとき固定点(B)のまわりに360度回転するbをクランク,固定点(A)を中心として往復運動をするdをてこといい,このような機構をてこクランク機構と呼ぶ。図2ではa,c両リンクとも固定点のまわりに360度回転するので二重クランク機構と呼ばれる。…

【クランク軸】より

…クランクシャフトcrankshaft,単にクランクともいう。ピストンの往復運動を連接棒を介して主軸の回転運動に(または回転運動を往復運動に)変えるのに用いられる軸。…

【リンク装置】より

…三つのリンクからなる三節回転機構では相対運動は不可能でそれ自身が剛体と同じになるし,五節回転機構では,一つのリンクを固定するほかに,二つのリンクの動きを定めなければ運動は一義的には定まらない。 固定されたリンクのピンのまわりに回転運動するものをクランク,往復角運動(揺動運動)をするものをてこというが,四節回転機構では,どのリンクを固定するかによって機構の動きが大きく異なり,てこクランク機構,両クランク機構(二重クランク機構ともいう),両てこ機構の種類がある。図2において,いずれもリンクA,B,C,Dの長さをそれぞれa,b,c,dとし,cadb,adbc,cdabの関係にあるものとする。…

※「クランク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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