日本大百科全書(ニッポニカ) 「フレドロ」の意味・わかりやすい解説 フレドロふれどろAleksander Fredro(1793―1876) ポーランドの劇作家。近代ポーランド喜劇の創始者。スロフフに生まれる。貴族の出身で、1809年のフランス・オーストリア戦争、14年のナポレオンのモスクワ遠征に加わる。帰国後詩作に、続いて劇作に入った。おもに貴族社会の風俗と人間像をリアルに描いた喜劇を多く書いたが、彼を有名にしたのは風刺劇『パン・ゲルドハブ』(1821上演)で、ほかに『夫と妻』(1822)、『パン・ヨビャルスキ』(1832)、『復讐(ふくしゅう)』(1834)などがある。[吉上昭三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フレドロ」の意味・わかりやすい解説 フレドロFredro, Aleksander [生]1793.6.20. ヤロスワフ近郊[没]1876.7.15. リボフポーランドの劇作家,詩人。ポーランド喜劇の創始者。ナポレオン遠征に加わり,帰国後ガリツィアにあって政治にも参加。彼の喜劇にはガリツィア地方の風俗や人間が多彩に登場する。作表作『夫と妻』 Mąż i żona (1822) ,『復讐』 Zemsta (34) など。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by