フレーデフォートドーム(その他表記)Vredefort Dome

デジタル大辞泉 「フレーデフォートドーム」の意味・読み・例文・類語

フレーデフォート‐ドーム(Vredefort Dome)

南アフリカ共和国北東部、北西州自由州にまたがる世界最大最古隕石衝突跡。ヨハネスブルク南西約120キロメートルに位置する。直径は最大約190キロメートル。20億2300万年以上前に、直径10~12キロメートルの隕石が衝突してできたといわれる。2005年、世界遺産自然遺産)に登録された。フレデフォートドーム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界遺産詳解 「フレーデフォートドーム」の解説

フレーデフォートドーム【フレーデフォート-ドーム】

2005年に登録された世界遺産(自然遺産)で、南アフリカ共和国の北西州と自由州にまたがる、世界最大、最古の隕石衝突痕(クレーター)。中央のドーム(直径約50km)とそれを取り囲む外輪山(リング)からなり、隕石の衝突痕の直径は最大で約300kmである。カナダサドベリー・クレーター、メキシコのチクシュルーブ・クレーターとともに、地球史の三大隕石衝突痕の一つに数えられている。今から約20億2300万年前に、直径10~12kmの小惑星が毎秒20kmの速度で衝突したといわれる。隕石の衝突の証拠である超高圧鉱物がシュードタキライト(ガラス質化した破砕鉱物片などが固結した断層岩)の中から発見されている。◇英名はVredefort Dome

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android